「節約したいけど、何から始めればいいか分からない…」
そう感じている方は多いのではないでしょうか。日々の生活で漠然と「節約しなきゃ」と思っても、なかなか行動に移せないものですよね。
この記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から、誰でも今日から始められる効果的な節約術を具体的に解説します。単に支出を減らすだけでなく、節約したお金を「どう活かすか」までを提案しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1. まずは支出を「見える化」しよう
節約の第一歩は、自分が何にお金を使っているのかを把握することです。家計簿をつけるのが難しい場合は、以下の方法を試してみましょう。
- 家計簿アプリを使う: マネーフォワードMEやZaimなどの家計簿アプリを使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して、自動で家計簿を作成してくれます。
- レシートをまとめて確認する: 毎週末に1週間分のレシートを見返すだけでも、無駄な支出が見えてきます。
このステップで、あなたの支出が「固定費」と「変動費」にどう分かれているかを見ていきましょう。
2. 節約効果が大きいのは「固定費」の見直し
固定費とは、毎月決まった額を支払うものです。一度見直すだけで、永続的に節約効果が続くため、最も優先して取り組むべき項目です。
✔ 携帯料金
大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、月に数千円〜1万円以上の節約になることも珍しくありません。
現在は、さまざまな種類の格安SIMや料金プランがあるので、スマホの使い方に合わせて最適なものを選べます。
目安として月2,000円以内に収まると良いでしょう。
● こんな人は2,000円以下も十分可能
- 家にWi-Fiがある人
- 通話はほとんどしない人
✔ サブスクリプションサービス
毎月支払っている動画配信や音楽配信、ジムの会員費など、使っていないサービスはありませんか?まずは利用状況を整理し、本当に必要なものだけに絞りましょう。
1度全てピックアップしてみましょう!合計すると思ってたより高額だったり・・・。
また、頻繁に利用するサービスは「月額払い」から「年間契約」に変更すると、トータルの支払いが安くなることがほとんどです。一度の支出は多くなりますが、長い目で見れば大きな節約になります。
✔ 保険料
加入している生命保険や医療保険の内容を見直し、現在のライフプランに合っているか確認しましょう。不要な特約を外すだけでも、保険料が安くなることがあります。
特に、貯蓄型や投資型の場合は、多くの場合、手数料が高くなりがちです。 投資は自分で行うものと考え、保障はシンプルな保険で備えるのがおすすめです。
✔ 家賃・住宅ローン
住居費は固定費の中でも最も大きな割合を占めます。引っ越しやローンの借り換えはハードルが高いですが、検討する価値は十分にあります。
3. 無理なくできる「変動費」の節約術
変動費とは、食費や交際費など、月によって金額が変わるものです。こちらは無理のない範囲で取り組むことが、長く続けるためのコツです。
✔ 食費
- まとめ買いをする: 買い物の回数を減らすことで、衝動買いを防げます。
- マイボトル・マイ箸を持ち歩く: ペットボトル飲料やコンビニのお弁当を減らすだけで、小さな節約になります。
- 外食の回数を減らす: 外食を自炊に切り替えるだけでも、かなりの金額を節約できます。
疲れて帰宅した日など、ついついUber Eatsなどの宅配サービスに頼りがちではありませんか?しかし、利用料金やチップで料金はかさみます。
そんな日のために、少し高めの冷凍食品や、温めるだけで食べられるレトルト食品をストックしておきましょう。スーパーで高く感じても、宅配サービスを使うよりずっと安く済みます。
4. 節約したお金を「投資」に回す
節約の目的は、単にお金を貯めることではありません。将来の資産を増やすために、お金を「働かせる」ことです。
FPとしておすすめするのは、節約して生まれたお金を「投資」に回すことです。
- つみたてNISAやiDeCoを活用: これらの制度は、少額から始められ、運用益に税金がかからないという大きなメリットがあります。
- 毎月決まった額を自動で積立: 節約したお金を、決まった日に自動で投資に回す設定にすることで、無理なく資産形成を続けられます。
- 数円~の少額投資: 投資は100円から始められる時代です。まとまったお金がなくても、話題のNISAで買える投資信託なら、毎月100円から購入できるものが豊富にあります。少額でも、毎月続けることによって、未来の資産に大きな差が生まれます。まずはできる範囲で、投資を始めてみませんか?
節約で生まれた数円投資、運用する方法はまた別の機会に記事にしたいと思います!
まとめ
節約は、無理のない範囲で、「固定費の見直し」から始めるのが最も効果的です。
日々の小さな節約を続けることで、大きな資産につながる第一歩となります。そして、節約で生まれたお金を「投資」に回すことで、将来の選択肢を広げることができるでしょう。
この記事で紹介した節約術が、あなたの豊かな未来を築くきっかけになれば幸いです。