東証REIT指数連動型ETFで毎月分配金を受け取る!初心者にもおすすめのポートフォリオ

毎月分配金を受け取るJ-REIT投資を示す画像。カレンダーには、日付ごとにドルやユーロなどの通貨記号が描かれており、右側には右肩上がりのグラフが表示されている。 投資・資産運用

「毎月、安定した収入が欲しい」という投資家の願いを叶える方法として、J-REIT(不動産投資信託)は非常に魅力的です。特に、J-REIT指数に連動するETF(上場投資信託)をいくつか組み合わせることで、よりシンプルかつ効率的に「毎月分配金」の仕組みを作ることができます。

東証REIT指数連動型ETFとは?

日本の不動産投資信託(J-REIT)市場全体の値動きを示す「東証REIT指数」に連動するように作られた金融商品です。

この名前を分解して考えると、その仕組みが理解しやすくなります。

  • 東証REIT指数:東京証券取引所に上場している全てのJ-REIT銘柄の動きを平均化した指数です。日本の不動産市場全体のトレンドを把握するのに役立ちます。
  • 連動型:この指数と同じような値動きを目指して運用されます。
  • ETF(Exchange Traded Fund):「上場投資信託」のことで、株式と同じように証券取引所でリアルタイムに売買できる投資信託です。

つまり、「東証REIT指数連動型ETF」は、日本の不動産市場全体に、株式と同じ手軽さで分散投資できる商品と言えます。

その主な特徴

これにより、複数のETFを組み合わせることで、毎月分配金を受け取るポートフォリオの構築も可能になります。

手軽な分散投資

このETFを1つ買うだけで、東証REIT指数に含まれる複数のJ-REIT銘柄にまとめて投資したことになります。

個別の銘柄を一つずつ選ぶ手間が省け、特定のJ-REITの業績悪化によるリスクを分散できます。

高い分配利回り

J-REITは、利益の90%以上を投資家に分配する義務があるため、元となるJ-REITが高い分配利回りを持っています。

その結果、このETFも比較的高い分配利回りを期待できます。

取引のしやすさ

株式と同じように、取引時間中であればリアルタイムで売買できます。

非上場の投資信託に比べて、売買にかかる手数料(信託報酬)が低い傾向にあります。

分配回数が多い

多くのJ-REITは年2回の決算が一般的ですが、東証REIT指数連動型ETFの中には、投資家への利便性を考慮して年4回(四半期ごと)の分配を行うものが多数あります。

年4回分配のETFを組み合わせるメリット

年4回分配のETFは、四半期ごとに分配金を受け取ることができます。これを複数組み合わせることで、毎月分配のポートフォリオを簡単に構築できます。

おすすめの組み合わせ例:

以下の銘柄を組み合わせることで、毎月分配金が入ってくる仕組みが完成します。いずれの銘柄も配当利回り(分配利回り)は4%以上で、高いインカムゲインを期待できます。(※2025/08/22時点。利回りは変動します)

  • iFreeETF 東証REIT指数(1488)
    • 経費率(信託報酬): 年率0.1705%
    • 分配月: 1月、4月、7月、10月
  • One ETF 東証REIT指数(2556)
    • 経費率(信託報酬):年率0.1705%
    • 分配月:2月、5月、8月、11月
  • iシェアーズ・コア Jリート ETF(1476)
    • 経費率(信託報酬): 年率0.165%
    • 分配月: 3月、6月、9月、12月

この3つの銘柄を組み合わせれば、毎月途切れることなく分配金を受け取ることができます

なぜ東証REIT指数連動型ETFが毎月分配金ポートフォリオにおすすめなのか?

1. 銘柄選定がシンプル

個別のJ-REIT銘柄を一つずつ調べて決算月や利回り、不動産の種類(オフィス、商業施設など)を比較するのは手間がかかります。しかし、ETFはすでに複数の銘柄に分散されているため、どのETFを組み合わせるか、というシンプルな選択で済みます。

2. リスクの分散

ETFは最初から複数の銘柄に投資しているため、特定の不動産セクターや個別の物件の業績が悪化しても、ポートフォリオ全体への影響は限定的です。これにより、リスクを低減しながら安定した収益を目指せます。

3. 比較的少額から投資可能

東証REIT指数連動型ETFは、数千円から数万円程度の単位で取引できるため、個別のJ-REITを複数購入するよりも、少額から毎月分配ポートフォリオを構築しやすいというメリットがあります。

One ETF 東証REIT指数(2556)10口単位の売買になりますが、iFreeETF 東証REIT指数(1488)iシェアーズ・コア Jリート ETF(1476)1口単位で売買できるので2,000円前後で買うことができます(2025/08/22時点での終値を参照)

資金が少ない、または少額で始めたい方はこの2銘柄だけで運用するのも良いでしょう。

現在の分配金利回りは約4.2%のため、仮に1口2,000円で3銘柄を購入した場合、12口保有することになり、年間1,008円の分配金を受け取れることになります。

少ないですか?笑 でも1口ずつでも買い足し続けていけば無視できない金額になってきます。受け取った分配金は使わずに再投資しましょう!

特定口座で保有した場合は、分配金が入金される段階で税金が20.315%差し引かれてしまいます。しかし、NISA口座で保有し、NISA口座で分配金を受け取る設定をすることによって、非課税になります。

まとめ

J-REIT連動型ETFは、個別銘柄を組み合わせるよりも手軽で、リスク分散も図りやすい「毎月分配金」ポートフォリオの構築方法です。

もちろん、投資には元本割れのリスクがあります。投資を始める際は、ご自身の投資目的やリスク許容度を十分に考慮した上で、慎重に検討しましょう。この記事が、あなたの資産形成の一助となれば幸いです。

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