新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠があります。どちらを使えばいいのか迷う方のために、違いと使い分けの考え方を、金融庁の公表情報をもとに整理しました。
※本記事は、2級FP技能士の資格を持つ運営者が監修しています。
ひと目でわかる違い
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
| 非課税保有限度額 | 合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) | |
| 非課税保有期間 | 無期限 | |
| 対象商品 | 長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託 | 上場株式・投資信託など(整理・監理銘柄、信託期間20年未満・毎月分配型の投資信託などは除外) |
| 買い方 | 積立 | 一括・積立どちらも可 |
| 併用 | 可能(合計で年間360万円まで) | |
つみたて投資枠の特徴
つみたて投資枠は、2023年までの「つみたてNISA」を引き継いだ枠です。対象は、長期・積立・分散投資に向くとして基準を満たした投資信託に限られています。商品が絞り込まれているので、初心者でも選びやすいのが特徴です。
決まった金額を定期的に買い続ける積立投資は、価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことになるため、買うタイミングに悩まずに済みます。
成長投資枠の特徴
成長投資枠は、2023年までの「一般NISA」を引き継いだ枠です。投資信託に加えて上場株式やETFなども対象で、一括でも積立でも買えるのが特徴です。まとまった資金を投資したい場合や、株式に投資したい場合に使えます。
ただし選べる商品が多いぶん、値動きの大きい商品も含まれます。商品の中身とリスクを理解したうえで選ぶことが大切です。
生涯の枠「1,800万円」の考え方
- 2つの枠を合わせて、生涯で1,800万円(簿価=買った金額ベース)まで非課税で保有できます。
- そのうち成長投資枠で使えるのは1,200万円までです。つみたて投資枠だけで1,800万円をすべて使うことは可能です。
- 売却すると、翌年以降に売った商品の簿価分だけ枠が復活します(年間投資枠の上限内で再利用)。
使い分けの考え方(例)
どちらが正解ということはなく、目的や資金状況で考えます。
- まずは少額からコツコツ始めたい:つみたて投資枠で毎月の積立から始める。
- つみたて投資枠の年120万円を超えて投資したい:成長投資枠を追加で使う(成長投資枠でも投資信託の積立が可能)。
- まとまった余裕資金がある、株式も買いたい:つみたて投資枠の積立を続けながら、成長投資枠で一括投資や株式投資を検討する。
いずれの場合も、生活防衛資金を確保したうえで、無理のない金額にすることが前提です。
注意点
- 年間投資枠の未使用分は、翌年に繰り越せません。
- NISA口座の損失は、他の口座の利益と損益通算できません。
- どちらの枠も元本保証ではありません。
まとめ
- つみたて投資枠:年120万円、対象を絞った投資信託を積立で。初心者向き
- 成長投資枠:年240万円、株式・投資信託などを一括・積立で
- 併用で年360万円、生涯1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
あわせて読む:新NISAとは?初心者向けに仕組み・2つの投資枠・始め方を解説/新NISAの口座はどこで開く?金融機関の選び方5つのポイント
※本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。制度の内容は2026年10月時点の公表情報にもとづいています。
